法人パソコンを業者に売却・買取してもらうメリットとは?廃棄との違いや業者選定方法も解説

法人パソコンの処分を検討する際、有力な選択肢として挙がるのが「売却」です。
売却により廃棄コストを抑えつつ、キャッシュが手に入るなど、法人には多くのメリットがあります。
一方で信頼できる業者を選ばなければ、思わぬトラブルやセキュリティリスクにつながる恐れも。
この記事を読めば、パソコン売却の「注意点」や「業者選定のポイント」が分かります。
売却を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
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法人パソコンを買取業者に売却するメリットとは?廃棄との違いも解説
まずは法人パソコン売却のメリットを解説します。
メリットは以下の3つです。
- 廃棄コストを削減し、売却益を得られる
- マニフェスト作成などの事務工数が不要になる
- 環境負荷を軽減し、SDGsにも貢献
廃棄する場合との違いを押さえましょう。
1. 廃棄コストを削減し、売却益を得られる
法人パソコンを廃棄する場合、1台あたり1,000円~4,000円ほどの処分費用がかかります。加えて、回収費用や出張費用が請求されます。
一方、買取業者に売却する場合は、処分費用がかからないどころか、売却益を得て事業資金に充てることができます。
買取額は業者によってさまざまですが、参考までに弊社の買取実績を一部ご紹介します。
【ノート・デスクトップPC混在で100台/CPU:Core i3~Core i7(5年ほど前のモデル)】
PC買取代 | 500,000円 |
---|---|
運送費 | 55,000円 ※都内近郊・専用回収便(作業員+2名) |
データ消去費 | 0円 ※買取代に含む |
差額売却益 | 445,000円 |
2. マニフェスト作成などの事務工数が不要になる
パソコンを廃棄する場合は、「産業廃棄物」としてマニフェスト(管理票)の発行と5年間の保管が義務付けられます。
マニフェストとは産業廃棄物の収集・運搬・最終処分などが適切に管理されているか確認するための管理表です。
しかし、売却であればこうした書類業務は発生せず、事務処理の負担を大幅に軽減できます。
日常業務が多忙な中、不要な工数を削減できるのは大きなメリットです。
3. 環境負荷を軽減し、SDGsにも貢献
法人パソコンの売却は、SDGsの観点からも好ましいことです。
産業廃棄物として処分されるはずの機器が、買取によって循環利用されるからです。状態の良いパソコンであれば、リユース品として再販売やレンタルを行えます。
またリユースできないものでも、パーツを分解して再利用できます。法人にも社会貢献が求められる昨今、SDGsに優しい選択は、企業イメージアップに繋がります。
ここだけは気を付けて!法人パソコン売却の注意点
法人パソコンを売却する際は必ず押さえるべき注意点があります。
注意点は以下の2つです。
- データ漏洩に気を付ける
- 状態によっては値段がつかない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. データ漏洩に気を付ける
法人パソコンを売却する際に最も気を付けるポイントは、データ消去です。パソコン内部には、顧客情報・取引情報・社内資料など、機密性の高いデータが保存されています。
このデータを消去せずに売却すると、悪質な業者により復元され、漏洩や不正利用といった重大なトラブルに発展する可能性があります。
実際に2019年には「神奈川県庁HDD転売・流出事件」が発生し、業者に引き渡した機器からデータが漏洩しました。
データ消去を行う場合は、「自社で行う場合」と「専用業者(買取業者)に依頼する場合」に分けて、以下のように行います。
・自社で対応する場合: 専用ツールでの完全消去、または物理破壊・磁気破壊による処理
・業者に依頼する場合: 「データ消去証明書」の発行を必ず求める
パソコンを売却する際は、データ消去に気を付けましょう。
出典|神奈川県庁のHDD流出事件からの教訓|IT Leaders
2. 状態によっては値段がつかない
以下のような状態のパソコンの場合、値段がつかない可能性があります。
・起動しない、または明らかに故障しているパソコン
・製造から7年以上経過した旧型機種
このようなパソコンは、再販売が難しく、無償引取や有償処分になる場合もあります。
ただし対応は買取業者によってさまざまですので、査定前の問い合わせ、確認をおすすめします。
法人パソコン買取業者の選び方

法人パソコンの売却は買取業者の選定が最も重要です。
業者選定のポイントは以下3つです。
- 信頼できる業者か
- 安全で確実なデータ消去が可能か
- 納得できる見積書であるか
1. 信頼できる業者か
法人パソコンを売却するうえで最も重要なことは、信頼できる業者か見極めることです。
信頼できる業者を選定することで、情報漏洩などのトラブルを防ぎ、スムーズな売却ができます。以下の基準を参考に業者の信頼性を確認しましょう。
・ISO27001(情報セキュリティマネジメント)やISO14001(環境マネジメント)などの資格を有している
・プライバシーマークを取得している
・過去の実績が確認でき、十分な実績を有している
・買取金額が相場と比べて妥当(高すぎない)
・事業所や法人ホームページを有している
これらの要件を満たしていない場合は、法人パソコンの売却は避けた方が無難です。
2. 安全で確実なデータ消去が可能か
データ消去を依頼する場合は、確実な方法で実施されるか確認が必要です。業者には、「データ消去完了証明書」の発行を依頼しましょう。
データ消去完了証明書とはデータを完全消去した際に発行される証明書です。また、データ消去手法の選択肢が明示されていると安心です。
代表的な手法は、以下のとおりです。
・ソフトウェアによる消去
・磁気破壊消去
・物理破壊消去
情報漏洩を防ぐためにも、確実なデータ消去ができる業者を選びましょう。

3. 納得できる見積書であるか
見積金額の内訳を確認し、納得できる内容か確認します。見積書では特に、以下の項目をチェックしましょう。
・データ消去費用
・送料や引取費用
・その他の諸経費
買取金額を大きく見せるため、上記項目をわざと記載しない業者もあります。単純に見積額を比較するだけでなく、見積書の内容も精査が必要です。
法人パソコンを売却するためのステップ
ここでは法人パソコンを売却するための6ステップを解説します。
①見積書を依頼する
②必要書類をそろえる
③契約締結
④パソコンの引き渡し準備をする
⑤データ消去
⑥清算、証明書を受領する
ステップ①|見積書を依頼する
まずは見積りを依頼します。買取業者へ電話やメールで問い合わせを行いましょう。
ステップ②|必要書類をそろえる
見積金額に納得したら、必要書類を準備します。おもな必要書類は、以下のとおりです。
・登記簿謄本(商業・法人登記簿謄本または印鑑証明書)
・担当者の社員証や身分証明書
・買取依頼書(業者指定の様式)
ステップ③|契約を締結する
見積額や条件を確認し、納得できたら契約書を締結します。契約内容を十分確認してから、締結しましょう。
ステップ④|パソコンの引渡し準備をする
パソコンの引渡しの準備を行いましょう。
回収方法は「出張回収」または「宅配回収」から選べることが多いです。ただ、会社の所在地によって異なりますので、問い合わせ時に確認するのが良いでしょう。
宅配の場合、業者から梱包キットが送られる場合があります。なお、自社でデータ消去を行う際は、引き渡す前に行いましょう。
ステップ⑤|データ消去を行う
業者にデータ消去を依頼する場合は、引渡し後に実施されます。このとき、「データ消去証明書」の提出を必ず求めましょう。
ステップ⑥|清算・証明書を受領する
最後に、「データ消去証明書」や「買取証明書」などの各種証明書を受領します。確認できたら請求書を送付し、指定口座へ入金を依頼しましょう。
見積り依頼や売却のポイント
法人パソコンを売却するにあたり、「スムーズな見積作成」や「買取金額アップ」は重要です。
ここでは見積依頼や売却金額アップのためのポイントを解説します。
買取見積りをスムーズに行うための準備
以下情報の提示により精度の高い見積りが可能です。
・メーカー名
・機種名
・型番
・マシンスペック(CPU、メモリ、HDD、SSDなど)
・数量
これらを事前に業者に伝えることで、見積対応がスムーズになります。
買取金額アップの5つのポイント
買取金額は少しの工夫でアップします。買取金額アップのために、以下5つを意識しましょう。
①パスワードを解除する
以下パスワードの解除によりパソコンを高く買い取ってもらう可能性があります。
・パワーオンパスワード
・BIOS(管理者)パスワード
・HDDパスワード
これらが設定された状態の場合、ソフトウェアによるデータ消去が難しく、パソコンの再利用が困難になります。
パスワード解除を行い、買取価格の低下を防ぎましょう。
②付属品をそろえる
ACアダプタやケーブルなど、純正付属品があると査定額が上がりやすくなります。
③丁寧に扱う
破損や大きな傷があると減額対象です。丁寧な取り扱いを心がけましょう。
④本体に手書きしない
不要になった機器に「破棄」などの書き込みは減額の原因になります。張り紙などで分別しましょう。
⑤HDDやメモリはそのままに
HDDやメモリの有無は買取金額に影響します。社内規定で制限がない限り、HDDやメモリはセットで売却しましょう。
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法人パソコンの売却は、加賀マイクロソリューションにお任せください。
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また、お客様の要望に合わせて各種書類(検収結果報告、IMEI情報等の端末データ、データ消去作業完了報告書、固定資産滅却証明書)を発行いたします。
安全・確実にパソコンを売却したい法人様は、お気軽にお電話や問い合わせフォームから、ご相談ください。
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法人パソコンの売却は信頼できる業者に依頼しましょう
ただし、売却時にはデータ漏洩リスクに注意が必要です。買取業者を選定する際は、買取実績が豊富で、信頼できる業者を選びましょう。