ITAD(IT資産の適正処分)とは?企業にとって重要な理由やITADサービスについても解説

さまざまな情報がデジタルでやり取りされるなか、パソコンやスマートフォンといったIT資産の処分には細心の注意が必要です。
IT資産の処分をするときは、ITADを実施しましょう。

今回は、ITADの概要や、ITADが重要とされる3つの理由についてご紹介します。
IT資産の処分について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

ITADとは? 

ITAD(アイタッド)は「IT Asset Disposition」の略称で、IT資産の適正処分のことです。

※IT=情報関連機器 Asset=資産 Disposition=廃棄・処分・除却。

一般社団法人日本ITAD協会によると、IT資産のライフサイクルの最終工程である「廃棄・処分・除却」にかかわる事業者・業界の総称としても使われます。

ITADは、法人のパソコンやスマートフォン、タブレットなどのIT資産の適切な処分によりセキュリティ面でのリスクを軽減し、環境への負荷も軽減することが目的です。

過去には、自治体の依頼先が適切な情報処理をせず、オークションサイトで個人情報が含まれていたHDDを売却するという事件もありました。ITADとは何か、なぜ重要なのかを理解したうえで処分を依頼する業者を選べば、こうした情報漏洩リスクも軽減できるでしょう。

ITAD(IT資産の適正処分)が重要な理由

ITADは、主に以下3つの理由から重要とされています。

  • データセキュリティと情報漏洩防止
  • 環境負荷の低減
  • コスト削減と資産価値の最大化

それぞれの理由について、分かりやすく解説します。

1. データセキュリティと情報漏洩防止

法人で使用していたパソコンやスマートフォンなどのIT資産には、個人情報・企業の機密情報・顧客情報などさまざまな情報が記録されています。

こういった情報が外部に漏れて第三者に悪用されると、企業や顧客に被害が発生するでしょう。その結果、企業のイメージが失墜したり、顧客への損害賠償が発生したりする可能性も否定できません。

適切な処分をすることで、企業や顧客に対する情報リスクを軽減できます。

ただし、IT資産の廃棄処理を請け負っている業者が、セキュリティや情報漏洩防止に配慮した処分を必ずしも行っているとは限りません。

廃棄処理業者を選ぶときは、処分にあたってのIT資産の情報管理をどう扱っているのか、複数社を比較して決めましょう。

なお、一般社団法人日本ITAD協会では、総務省やNIST(米国国立標準技術研究所)によるデータの抹消に関するガイドラインを公開しています。

依頼する前に確認しておくと、業者が適切な方法で情報管理を行っているか判断する参考になるでしょう。

参考:ITADとSDGs(一般社団法人日本ITAD協会)

2. 環境負荷の低減(サステナビリティ)

SDGsの観点からも、ITADは重要な役割を果たします。

データを適切に処分したうえで廃棄すると、IT資産はリユースやリサイクルに回せる場合があるためです。

例えば、法人のスマートフォン・タブレット・パソコンは、適切な情報消去ができていればリユース品として再利用ができます。

廃棄せずに再利用することで、IT資産のごみの量が減り、環境問題の改善に貢献できるでしょう。

特に、発展途上国ではE-Wasteと呼ばれるIT資産のごみによる環境汚染問題が深刻化しています。IT資産の廃棄に際して排出される有害な物質が、現地の方々へ悪影響を及ぼすためです。ITADで適切な処理を施すことで、こうした国に住む人々の住環境の改善にもつながるでしょう。

また、再利用できないものでも、素材をリサイクルすることで持続的な取り組みにつながります。一般社団法人日本ITAD協会によると、IT資産からリサイクルできる可能性のある素材は以下の通りです。

・鉄、銅、亜鉛、アルミなどの鉄や非鉄素材

・金、銀、プラチナなどの貴金属

・リチウムやコバルト、ネオジウムなどの希少金属

SDGsの取り組みに積極的に参加していることから、企業イメージの向上につながる可能性もあるでしょう。

参考:ITADとSDGs(一般社団法人日本ITAD協会)

3. コスト削減と資産価値の最大化

ITADでは、ROI(return on investment投資対効果)も重要なチェックポイントです。

ITADにおけるROIは、IT資産の「導入費用に対する利益」と「処分費用に対する利益」の2つの視点から考えます。

「導入費用に対する利益」では、IT資産の導入時点で売却したときの金額を考えて、投資対効果の算出が必要です。

「処分費用に対する利益」を考える際は、売却した場合の利益を見込まないものとして、どのくらい処分費用がかかるかを評価します。物理的な破壊・運搬作業だけでなく、データ削除や処分するIT資産をまとめる作業など、目に見えない作業コストも考慮して判断しましょう。

2種類の投資対効果を考慮してITADの有効性を判断すると、ITADを進めるにあたって企業のコスト削減や資産価値の最大化につながるでしょう。

リスクを軽減したりサステナビリティに貢献したりするために、ITADを進めよう

ITADでは、適正なIT資産の処分が求められます。

そのため、ITADを進めることで、自社の情報漏洩リスクを軽減したりサステナビリティに貢献したりできるでしょう。

さらに、ITADを進めるにあたってROIを意識することで、企業の資産価値を向上できる可能性もあります。適切な処分方法が分からないときは、ガイドラインを参考にするとよいでしょう。業者に依頼したいなら、ガイドラインを理解しておかないと適正な処分をしてもらえない可能性があるためです。

記事も参考に、ITADを意識したIT資産の処分を行いましょう。

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