会社で使うパソコンの選び方を解説!おすすめメーカー・モデルも紹介

業務効率を高め、セキュリティやコスト管理にも優れた「法人向けパソコン」を導入したいと考える情シス担当者やIT機器の管理者にとって、どのパソコンを選ぶかは企業全体の生産性に直結する重要な判断です。しかし、個人向けモデルとの違いや、用途別に必要なスペック、メーカーごとの強みまで把握したうえで最適な選定をするのは簡単ではありません。
この記事では、法人パソコン選びの基本から、業務内容に応じたおすすめ構成、信頼できるメーカーの特徴までをわかりやすく解説します。さらに、パソコン入れ替え時に必須となる旧機種の買取・データ消去サービスについてもご紹介します。
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法人向けパソコンと個人向けパソコンの違い
会社で使用するパソコンを選ぶ際、個人向けモデルとの違いを理解しておくことは重要です。見た目やスペックが似ていても、法人向けパソコンは「安定稼働」「長期利用」「管理のしやすさ」といったビジネス要件に最適化されています。この章では、業務用パソコンに必要なスペックの目安と、ノートパソコンとデスクトップパソコンの選び方について詳しく解説します。
ビジネス用途に必要なスペックの目安(CPU・メモリ・ストレージ)

業務用パソコンを選定する際、CPU・メモリ・ストレージの構成は、業務の生産性に直結します。法人向けでは、安定した動作と複数タスクの処理を前提としたスペックが求められるため、個人向けパソコンとは基準が異なります。
特に重要なのは、以下の3つのスペックです。
- CPU
Intel Core i5 以上(第10世代以降)、またはAMD Ryzen 5 以上が推奨されます。軽作業中心でもi3未満は避けるべきです。
- メモリ
8GBが最低ラインです。マルチタスクやクラウド連携を考慮し、16GBを基準にすると安定性が高まります。
- ストレージ
HDDではなくSSD(256GB以上)が推奨されます。OS起動やアプリの動作が格段に早くなります。
例えば、日常業務でExcelやZoom、クラウドサービスを並行使用するようなケースでは、メモリが8GB以下だとすぐに動作が重くなり、業務効率に支障が出る恐れがあります。したがって、法人用途では「多少スペックが高くても安定性・保守性を優先する」という視点での選定が重要です。
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ノートパソコン vs デスクトップパソコン、どちらを選ぶべき?
法人利用では、「持ち運びの必要性」と「拡張性・コスト効率」のどちらを重視するかが、ノートとデスクトップの選択を左右します。
ノートパソコンは、テレワークや営業職、出張が多い職種に最適です。最近では薄型軽量でもビジネス向けの耐久性やセキュリティを備えたモデルも多く、社内外で活躍します。
デスクトップパソコンは、固定席での事務作業や開発業務に向いています。同価格帯であればノートよりも高性能で、モニターや周辺機器との接続性、メンテナンス性にも優れています。
例えば、一般事務職の社員が固定席で業務を行う場合には、コストパフォーマンスの高いデスクトップが適しており、台数が多い場合でも導入コストを抑えられます。このように、「使用シーン」と「社員の働き方」に応じて、適切な形態を選ぶことがポイントです。
用途別に見る!業務内容に合わせたパソコンの選び方
業務用パソコンは、すべての職種で同じものを使えばよいというわけではありません。事務作業、クリエイティブ制作、システム開発など、業務内容によって最適なスペックは大きく異なります。
この章では、職種や作業内容に応じたパソコンの選び方について、用途別にわかりやすく解説します。
一般的な事務作業(Excel・メール・クラウド活用)向け
日常的な事務業務では、重たい処理は少ないものの、安定したマルチタスク性能と快適な操作感が重要です。
こうした業務には、Core i5・メモリ8GB・SSD 256GB以上の構成が標準的です。
メールやExcelの操作に加え、TeamsやGoogle Workspaceなどのクラウドサービスを併用することが前提になるため、HDD搭載やメモリ4GB以下のモデルは避けるべきです。
例えば、1人の社員がブラウザで調査をしながら、Excelで資料をまとめ、社内チャットツールでやり取りをする…といった状況が珍しくありません。スペックが不足していると、こうした作業のたびに動作が遅くなり、業務効率に影響します。
したがって、業務のストレスを減らす観点からも、最低限のスペックを満たすパソコンを選ぶことが推奨されます。
グラフィック・動画編集などのクリエイティブ業務向け
クリエイティブ業務に従事する部門では、高い描画処理能力やGPU性能が必要不可欠です。
この場合、以下のような構成が推奨されます。
- CPU:Intel Core i7 または AMD Ryzen 7 以上
- メモリ:16〜32GB
- ストレージ:SSD 512GB〜1TB
- GPU:NVIDIA RTXシリーズやApple Mシリーズ(Mac使用時)
Adobe Creative CloudやDaVinci Resolve、3Dモデリングツールなどを扱う職種では、スペックの不足がそのまま制作時間や出力品質に影響します。
例えば、動画制作チームでフルHD〜4K動画を編集する場合、GPUなしではレンダリングに大幅な時間を要し、業務の効率が著しく低下します。
このように、高負荷の業務にはワークステーション並のスペックが必要だと認識しておきましょう。
プログラミングや開発作業向けのスペック要件
開発業務では、コードを書く以外にも、IDEの起動、ローカル環境でのビルド、仮想環境の立ち上げなど、高い処理能力とメモリ性能が求められます。
主な要件は以下の通りです。
- CPU:Core i5〜i7 または Ryzen 5〜7
- メモリ:16GB以上(Dockerなど使用時は32GB推奨)
- ストレージ:SSD 512GB〜
Web開発や機械学習系の業務では、仮想環境の構築や複数のツールを並行して動かすことが多いため、メモリ不足がボトルネックになりがちです。
例えば、Visual Studio Code、ローカルDB、コンテナ環境、Chromeでの動作検証…と作業が重なると、8GBではすぐに限界に達します。
そのため、快適かつ継続的に開発するには、将来を見据えたスペック設計が必須です。
会社で使うパソコンのおすすめメーカーとその特徴

会社で使用するパソコンを選定するうえで、メーカーの信頼性やサポート体制は非常に重要な判断材料です。特に法人向けでは、コストパフォーマンスだけでなく、耐久性やセキュリティ、保証対応、キッティングのしやすさも考慮する必要があります。ここでは、法人導入に強い代表的なメーカーを厳選してご紹介します。
Lenovo(コスパ・耐久性・法人向けライン)
Lenovoは、法人向けパソコン市場において高いシェアを誇るグローバルメーカーです。コストパフォーマンスの高さと堅牢性が魅力で、国内外の多くの企業で導入されています。
業務用に設計された法人モデルは、厳しい耐久試験をクリアしており、長時間稼働や移動を前提とした使用環境にも対応。さらに、保証や保守体制も手厚く、導入後の運用も安心です。
ThinkPadシリーズ

Lenovoの法人向けの代表モデルといえば「ThinkPadシリーズ」です。以下のような特徴があります。
- ミルスペック準拠の耐久性で、長時間の持ち運びや過酷な環境でも安心
- キーボードの打鍵感が秀逸で、長時間の資料作成やプログラミングにも最適
- 拡張性やセキュリティ機能も充実(TPM、指紋認証、カメラシャッターなど)
例えば、営業職やリモートワークが多いチームには、軽量な「Xシリーズ」や「Tシリーズ」が好適です。価格帯も幅広く、導入台数が多い中小企業にとってもバランスの取れた選択肢と言えるでしょう。
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HP(セキュリティ重視・リース対応も充実)
HPは、法人向けに強固なセキュリティ機能と柔軟な調達体制を提供しているメーカーです。企業の情報漏えい対策や、調達予算に合わせた構成がしやすい点が特徴です。
特に中堅〜大企業での導入実績が多く、サポート体制や保守部品の供給体制も安定しています。
Elitebookシリーズ

HPの「Elitebookシリーズ」は、以下のような特長を持つ法人向けハイエンドモデルです。
- BIOSレベルでのセキュリティ保護(HP Sure Startなど)
- スリムで高級感のある筐体ながら、堅牢性にも優れる
- オンライン会議を快適にするAIノイズキャンセリングや高品質マイク搭載
例えば、管理職や外部との会議が多いポジションには、Elitebookのような信頼性と見栄えの両立したモデルが有効です。また、HPはリース契約やボリュームディスカウントなど、法人調達に対応した柔軟な提案力にも定評があります。
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新しいパソコンを導入する際は、古いパソコンの処分やデータ消去の対応もセットで考えよう
会社で使用するパソコンを選ぶ際は、「法人向けと個人向けの違い」を理解し、自社の業務内容や働き方に合ったスペック・形状・メーカーを選定することが重要です。一般的な事務作業、開発業務、クリエイティブ業務など、それぞれの業務に最適なマシンを導入することで、社員の作業効率と企業全体の生産性が大きく向上します。
また、新しいパソコンを導入する際は、古いパソコンの処分やデータ消去の対応もセットで考える必要があります。企業にとって情報漏えい対策は必須であり、信頼できる業者の選定が重要です。
加賀マイクロソリューションでは、法人向けにパソコン・スマホ・タブレットの買取と、確実なデータ消去サービスを提供しています。処分にかかるコストを抑えながら、セキュリティ面でも安心できる体制を整えています。
法人PCの買い替えや入れ替えをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。