PCリプレイスの適切な時期は?手順や目安となる期間、データ移行について解説

法人で使っているPCは、3~5年を目安にリプレイス(端末入れ替え)が必要です。
多くの情報システム担当者が一度は経験するPCリプレイスですが、これから行うリプレイスを不安に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、リプレイスの「方法」や「手順」「注意点」を分かりやすく解説しました。
リプレイスの全体像を把握し、スムーズに対応したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
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パソコン リプレイスを実施する3つのタイミング
PCリプレイスとは、古くなった端末の入れ替え作業を指します。
このリプレイスを検討するタイミングは、以下3つに該当するときです。
- 耐用年数、寿命に基づくリプレイス(目安:3~5年)
- OSやソフトウェアのサポート終了時
- パフォーマンス低下、故障の頻発時
1.耐用年数・寿命に基づくリプレイス(目安:3~5年)
PCの耐用年数や寿命を目安にリプレイスを行うのは、もっとも一般的なタイミングです。
多くの企業では、購入から3〜5年程度での入れ替えをひとつの目安としています。
また、国税庁が定めるPC(電子計算機)の法定耐用年数は4年となっており、これもひとつの判断基準になります。
こうした耐用年数を目安に、不具合が出る前に計画的なリプレイスを進めます。
耐用年数については、こちらの記事でも詳細をまとめています。

2.OSやソフトウェアのサポート終了時
PCリプレイスを検討すべきタイミングとして、OSやソフトウェアのサポート終了時も挙げられます。
たとえば、Windows10は2025年10月にサポート終了が予定されており、多くの企業で入れ替えが進められました。
サポートが終了したOSやソフトウェアを使い続けると、次のようなリスクがあります。
- セキュリティ更新プログラムが提供されなくなるため、セキュリティリスクが高まる
- OSが古くなり、新しいアプリケーションが正常に動作しない
このようなリスクを避けるためにも、サポート終了前にPCをリプレイスしておくことが重要です。
3.パフォーマンス低下・故障の頻発時
PCの動作が遅くなったり、不安定な動作が続くようになった場合も、リプレイスを検討すべきタイミングです。
導入当初は問題なく使えたPCも、ハードウェアの劣化により、数年たつと処理速度の低下や不具合が目立つようになります。
フリーズやクラッシュの頻発、アプリの起動遅延などが起こると、業務効率に大きな影響が出ます。
さらに、修理対応にかかるコストが増えれば、リプレイスを行った方が経済的なケースも多いです。
パソコン リプレイスの4つの方式
PCのリプレイスは以下4つの方式があります。
・一括移行方式
・パイロット方式
・段階移行方式
・並行移行方式
それぞれの概要・メリット・デメリットなどをまとめると、以下のとおりとなります。
方式 | 概要 | メリット/デメリット | 向いているケース |
---|---|---|---|
一括移行方式 | 全PCを一度にリプレイス | 【メリット】 ・短期間でPCを統一 ・作業が一度で完結 【デメリット】 ・業務を一斉に止める | ・小規模組織 ・スピード重視でリプレイス |
パイロット方式 | 一部で先行導入し、問題なければ全体展開 | 【メリット】 ・不具合を事前に検出可能 【デメリット】 ・時間がかかる | ・慎重にリプレイスしたい場合 |
段階移行方式 | 部署や拠点を順番にリプレイス | 【メリット】 ・業務への影響を抑えつつ進められる 【デメリット】 ・作業期間が長くなる ・旧PCと新PCが混在する | ・拠点や部署が多い組織 ・業務停止が難しい現場 |
並行移行方式 | 旧PCと新PCを一時的に同時運用 | 【メリット】 ・旧PCでの動作確認ができる ・トラブル時に切り戻せる 【デメリット】 ・設置スペース、管理負荷が大きい ・実務には非効率 | ・なんらかの事情で旧PCを残したい場合 |
それぞれの特徴を詳しく解説します。
1.一括移行方式
一括移行方式とは、稼働中のPCを一度に入れ替えるリプレイス方法です。
作業を一度で済ませるため、コストや時間を抑えられる点がメリットです。
ただし、リプレイス作業中はすべてのPCが使用できなくなるため、その間は業務が完全停止するデメリットがあります。
そのため、従業員数が500人を超える大規模組織で一括移行方式を行うことはハードルが高いです。
一括移行方式は小規模組織や、スピード重視のリプレイスで採用される方式となります。
2.パイロット方式
パイロット方式は、一部のユーザーで先行してPCをリプレイスし、問題がなければ全体へ展開する方法です。
あらかじめテスト利用を行うことで、不具合を事前に把握でき、安心して全社展開できるのがメリットです。一方で、検証に時間がかかるため、全体の移行が遅くなるデメリットもあります。
トラブルを避けて慎重にリプレイスを進めたい場合に適した方式です。
3.段階移行方式
段階移行方式は、部門やチーム単位で順番にリプレイスを進めていく方法です。
一度に全てを入れ替えないため、トラブルが起きても影響を抑えられるのがメリットです。
また、部門ごとに入れ替えていくため、業務を止めずにリプレイスが可能です。
一方で、対象台数が多い場合は、キッティングや調整作業が長期化し、担当者の負担が増える点がデメリットです。
業務を止められない病院などの組織で特に有効な方式です。
4.並行移行方式
並行移行方式は、旧PCと新PCを一時的に同時運用しながら、動作や互換性を比較・検証する方法です。
たとえば、「新しいPCでは一部アプリケーションが正常に動作しなかった」という場面でも、旧PCでカバーできます。
ただし、2台のPCを同時に設置・運用する必要があるため、作業スペースの確保やコンセント不足などが生じます。
そのため、すべての旧PCを残すのは実務上困難であり、万が一のトラブルに備えて一部の旧PCを残す程度にとどめられるのが一般的です。
パソコン リプレイスの手順

PCリプレイスの手順は以下のとおりです。
①調達要件の整理
②新PCの調達・契約
③設計・マスター作成
④セットアップと展開準備
⑤新PCのテスト運用
⑥新PC配置と旧PC回収
それぞれ手順を確認しましょう。
STEP1|調達要件の整理
まずは、利用部門や業務内容に応じて、PCの必要台数・スペック・OSなどの要件を整理します。
調達前にユーザーの声を取り入れることで、使いやすく業務に合ったPC選定ができます。
STEP2|新しいパソコンの調達・契約
ベンダーと調整し、見積の比較・契約を行います。
契約形態は「購入」「リース」「レンタル」から、コストや運用に応じて選定します。
また、この段階で全体スケジュールやキッティングの範囲も、決めておきましょう。
STEP3|設計・マスター作成
複数台のPCを展開する場合は、マスターPCを作成し、クローニングで展開するのが一般的です。
そのために、各PCで挙動に差が出ないよう、設計書を作成します。
設計書には以下のような設定を記載します。
- ログイン設定(ドメイン/ローカル)
- アプリの導入手順
- ドライバーや証明書のインストール
- ネットワーク設定
- セキュリティ設定
これにより、PC設定の再現性を確保し、トラブル時の復元や再設定もスムーズになります。
STEP4|セットアップと展開準備
作成したマスターPCをもとに、他のPCへクローニングして複製します。
クローニングを行う際は、Sysprep処理が必要です。
この処理により、各PCの識別情報(SIDなど)が重複せず複数台のクローニングが可能になります。
PC数が多い場合は、全台を一気に展開せず、次のテスト運用で問題がないことを確認してから本格展開しましょう。
STEP5|新パソコンのテスト運用
新PCで、既存システムやネットワークが問題なく動作するかを確認します。
情シス部門だけでなく、実際に使うユーザーにも試してもらうことで、現場での不具合にも気づきやすくなります。
なお、「パイロット方式」以外でリプレイスを行う場合も、最低限のテスト運用は行っておくのが基本です。
STEP6|新しいパソコンの「配置」と、古いパソコンの「回収」
テスト運用が終わったら、「新PCの配置」と「旧PCを回収」を行います。
どの席にどのPCを置くか事前に決めておくと、作業がスムーズに進みます。
また、この際に資産番号シールの貼付や、固定資産台帳などへの記入も忘れずに行いましょう。
旧PCの回収は、「ACアダプター」や「マウス」なども含めて、回収物をあらかじめリスト化しておくと漏れが防げます。
パソコン リプレイス時の注意点
PCリプレイスの際は、以下の点に注意が必要です。
- データ移行の計画を立てる
- キッティングが自社で可能か把握する
- 旧PCの処分まで意識する
データ移行の計画を立てる
PCリプレイスでは、旧PCからのデータ移行が必要です。
デスクトップやドキュメント内のファイルを中心に、ユーザーがスムーズに移行ができるように準備しましょう。
共有フォルダやクラウドを使えばスムーズですが、複数台のPCを入れ替える場合は容量が不足します。
状況に応じて、外付けHDDなどの移行用ストレージを用意するとよいでしょう。
キッティングが自社で可能か把握する
PCリプレイスでのキッティング作業は、設定項目が多く難易度が高い作業です。
特に以下のような作業を不慣れな担当者が行うと、数週間以上の時間を要するでしょう。
・ネットワーク設定
・グループポリシー設定
・クローニング
自社での対応が難しい場合は、PC調達とキッティング作業を同時に契約しましょう。
専門ベンダーに任せることで、作業ミスの防止や工数削減につながります。
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旧パソコンの処分まで意識する
新しいPCを導入する際に、見落とされがちなのが旧PCの処分です。
特に従業員数が多い企業では、使わなくなったPCがオフィススペースを圧迫します。
また、PCを放置すると、転倒などの事故につながります。
さらに情報漏洩を防ぐため、PC内データの処分方法も検討が必要となります。
PCリプレイスとあわせて、旧PCの処分も計画的に進めましょう。
次の章では、処分方法のひとつとして当社加賀マイクロソリューションの買取サービスをご紹介します。
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パソコンのリプレイスは計画的に
法人で利用するPCは、定期的なリプレイスが欠かせません。
リプレイスの実施により、業務効率の改善や新たな業務への対応ができます。
ただし、リプレイスには適切な手順や注意点があり、やみくもに進めるとトラブルの原因になります。
本記事で紹介したポイントを参考に、PCの入れ替えに向けた準備を進め、計画的にリプレイスを行いましょう。