法人で使用するパソコンは中古でも大丈夫?危険性や注意点を徹底解説

法人で中古PCを導入する際、機能面やセキュリティ面で不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

中古PCは新品に比べて大幅にコストが抑えられる一方で、劣化や保証、セキュリティリスクなど注意すべき点も多くあります。

本記事では法人が中古PCを導入する際の、「メリット・デメリット」や「失敗しない選び方」を解説します。
コストを抑えつつ、安心して業務環境を整えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

法人向け中古パソコンのメリットは価格が安いこと

法人に中古PCを導入する最大のメリットは、コストが抑えられる点です。

新品PCの場合、1台あたり10万円前後の費用がかかりますが、中古であれば、同等スペックのPCを半額以下で購入できる場合もあります。

PCの新品と中古では、以下のような価格差があります。

 新品価格中古価格削減率
HP ELITEBOOK 835 G8 (2021年発売)252,525円51,750円約80%
Dynabook G83/HV (2022年発売)182,249円53,710円約71%

※上記表の新品は価格コムの最安値、中古品は某大手通販サイトの価格(2025年10月時点)

台数をまとめて導入する法人では、中古PCにより購入費を大幅に抑えられるため、浮いた予算を他の事業投資に回せます。またリースアップ品であれば、企業で使用されていた高品質モデルが多く、機能や安定性の面で安心して利用できます。

そのため中古PCは、

・限られた予算で業務環境を整えたい
・コストを抑えつつ複数台導入したい

という法人にとって、費用対効果の高い選択肢です。

法人向け中古パソコンの注意点とは?購入前に把握するべき3つのデメリット

中古PCはコストが抑えられる一方で、性能・保証・安全性などの面で注意が必要です。
価格の安さだけで選んでしまうと、結果的に業務効率が低下したり、セキュリティリスクを招く可能性があります。
中古PCを導入する際のおもなデメリットは以下の3点です。

1. バッテリーなどの劣化が激しく、業務効率が落ちる可能性がある

中古PCでは、使用期間が長いほどバッテリーやストレージが劣化しています。
劣化したバッテリーを使うと、次のようなトラブルにつながります。

・バッテリーがすぐ切れる
・動作が遅く、フリーズする
・バッテリーが熱くなりファンが回り続ける

これらの問題は、業務効率の低下につながります。
購入時には「バッテリー残量率」などの状態を確認しましょう。

2. メーカー保証を受けられず、修理・買い替えが発生する

中古PCはメーカー保証期間が切れている場合が多く、注意が必要です。
保証切れPCは、故障や不具合に対し、企業側が対応する必要があります。
また中古PCの中にも、販売店独自で保証を設けている場合もありますが、新品メーカー保証とは以下の違いがあります。

 メーカー保証中古販売店保証
対応範囲初期不良・部品故障など幅広い初期不良が中心
期間1年程度30〜180日程度
対応窓口メーカー(全国対応)販売店

このように、中古販売店の保証は内容が限定的であるケースが多いため、購入前に保証期間と対応範囲を必ず確認しましょう。

3. OSが古くサポートが終了している

中古PCの中には、古いOS(例:Windows 7、8.1、10)がインストールされたまま販売されている場合があります。
これらはすでにMicrosoftのサポートが終了しており、以下のリスクがあります。

・セキュリティ更新プログラムが提供されない
・マルウェア感染、情報漏えいのリスクが高まる
・業務システムやアプリが非対応になる

以下は、主要OSのサポート状況です。

OSバージョンサポート終了時期セキュリティリスク
Windows 72020年1月非常に高い
Windows 8.12023年1月非常に高い
Windows 102025年10月現状低いが、11へのアップグレードが必要

法人利用では、セキュリティ事故が企業の信頼失墜につながります。
サポートが終了しているOSの購入は避け、購入前に必ず「Windows 11に対応しているか」を確認しましょう。

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中古パソコンの購入で失敗しないためのポイント

中古PCの導入は、価格だけでなく「信頼性」や「サポート体制」まで含めた判断が欠かせません。
ここからは、中古PC購入で失敗しないためのポイントを紹介します。

購入後、必ず動作確認を行う

中古PCの導入直後は動作確認を行い、初期不良や性能低下の確認が必要です。
導入時は以下の項目をチェックしましょう。

・電源のON/OFFが正常にできる
・バッテリー充電ができる
・ネットワーク(Wi-Fi・有線)接続ができる
・USBポート、HDMIなどの端子が反応する
・キーボードやタッチパッドの反応に不具合がない

中古PCは、外観が良くても内部に不具合を抱えている場合があるため、これらの項目を必ずチェックしましょう。

信頼できる業者から購入する

中古PC市場は品質の差が大きく、信頼できる業者選定が重要です。
価格を重視して個人売買サイトなどで購入すると、整備が不十分な品に当たるリスクが高くなります。

販売業者から中古PCを購入する場合、以下の項目を満たしていると安心できます。

・ISO27001(情報セキュリティマネジメント)やISO14001(環境マネジメント)などの資格を有している
・十分な販売実績がある
・販売価格が相場と比べて妥当(安すぎない)
・事業所やホームページを有している

中古PCは、前のユーザーのデータやマルウェアが残っている可能性があります。
そのため、データ消去や点検を丁寧に行える、信頼性の高い業者から購入し、安全にPCを利用しましょう。

目的に合ったスペックのパソコンを選ぶ

中古PCは用途に合ったスペックの選定が重要です。
事務処理・設計・営業など、使用目的によって必要なスペックは大きく異なります。

 CPUメモリストレージその他
一般事務・経理Core i58GB256GB画面の広さなど、作業効率重視
営業・外回りCore i58GB256GB軽量モデル・バッテリー重視
デザイン・設計Core i716GB以上512GB処理速度・グラフィック性能重視

中古でも、使用用途の条件を満たしていれば十分に利用できます。
目的に合ったPCスペックの選定により、現場でストレスなく中古PCを利用できます。

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保証・サポート内容を確認する

中古PCを法人で使う場合、故障時にどこまでサポートを受けられるか確認しましょう。
購入前にサポート体制を確認しておけば、トラブル時の対応で慌てることもありません。
確認すべきポイントは以下のとおりです。

・保証期間と範囲
・修理、交換対応の有無
・代替機貸出サービスの有無
・電話、メールなどサポート窓口の有無

法人利用では、サポート体制まで含めてトータルコストを比較するのがおすすめです。

法人向けのおすすめ新品未使用品・再生品パソコン

PCをコスパよく購入したい場合、新品未使用品や再生品を購入する選択肢もあります。
新品未使用品や再生品とは、以下の商品です。

 特徴
新品未使用品返品・キャンセルなどで未使用のまま戻された新品同様のもの
再生品初期不良などで回収された製品をメーカーや専門業者が再整備したもの

新品未使用品・再生品のPCは、外観や動作は新品同様にもかかわらず、新品よりも安く購入できます。

また、整備も行き届いているため故障リスクが低く、中古品より安心して利用できます。

加賀マイクロソリューション直営通販ショップでは、新品未使用品や再生品を多数取り扱っているので、ぜひ一度チェックしてみてください。
ここでは新品未使用品・再生品の中で、特に人気の高いモデルを2つ紹介します。

富士通 LIFEBOOK

富士通の「LIFEBOOK」は、日本国内で高い支持を得ている定番モデルです。
開発から製造までを国内で一貫して行い、品質と信頼性に定評があります。
また、耐久性に優れており、持ち運び時の振動や衝撃にも強いため、営業や出張など外出業務でも安心して利用できます。
さらに、エントリーモデルから高性能ビジネスモデルまでラインナップが幅広く、用途や職場環境に合った一台を選べます。
おもなシリーズは以下のとおりです。

シリーズ用途特徴
AHオフィス業務標準的なノートタイプ。 インターフェースが豊富で使い勝手が良い。
CH出張や外回り13.3インチで持ち運びやすい。 バッテリー持ちが良く、外回りの利用に適している。
NHデザイン・プレゼン17.3インチの大画面で、高性能CPUを搭載。 画像編集など処理の重い作業に対応できる。
MHテレワーク・出張先コンパクトで手頃な価格帯。 14インチで持ち運びにも適している。

Lenovo ThinkPad

ThinkPadは法人・開発者向けに設計されたビジネスノートPCです。

生体認証やTPM(セキュリティチップ)、スマートカードなど、セキュリティを強化する機能を多数搭載しており、情報漏えいリスクを最小限に抑えられます。

また、温度・湿度・圧力・落下・振動などの厳しい品質テストをクリアしており、過酷な環境でも安定して動作する設計となっています。

そのため、オフィスはもちろん、出張や現場作業など、さまざまな環境で安心して利用できるシリーズです。

シリーズ用途特徴
X出張や外回り軽量・薄型でモバイルワーク向け。バッテリー持ちも良く、出張や外出先での使用に最適。
Tビジネスビジネス利用に最も人気の高いシリーズ。高い堅牢性と処理性能を両立。
Lオフィス業務必要十分な性能を備えつつ価格を抑えたモデル。社内端末の大量導入などにも向く。
Pクリエイター・開発者高性能CPUやグラフィックスを搭載したモバイルワークステーション。設計・動画編集など高負荷作業に対応。
Eビジネスコストを抑えながらもThinkPadらしい品質を維持。ビジネス入門機として人気。

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